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新治療法にチャレンジする人の義務


開業医は朝から晩まで患者を診ます。午後は手術などがあるため、午前しか外来診療をしない勤務医より、流行っている開業医のほうが多くの患者を見ています。学会で座長をする教授たちより多いのはもちろんです。

多くの患者を診ていると、何かひらめく事があるかもしれません。その結果、教科書には書いてない治療法を始めたくなることもあるでしょう。

一般的な治療法でなくても効く患者さんはいます。その結果、効いた人たちがそのクリニックのリピーターになります。その人たちは「よそでは薬を処方されるだけでちっとも良くならなかった。」と感謝してくれるでしょう。

そうして、効いた人たちで待合室が一杯になると、その医者はその治療法が有効だと信じるようになります。

でも実は、効かなくて他のクリニックに移った人がいるかもしれません。治療前より悪くなった、と次のクリニックで訴えているかも知れません。次のクリニックの医者は、何でこの病気にこの治療をしたのかわからないので当惑します。

慢性前立腺炎(慢性骨盤疼痛症候群)の治療成績
今はレセコンがあります。病名治療法を入れれば、レセコンがリストを出してくれます。リストを出してみると、1-2回の来院で来なくなった人がいかに多いか、も簡単に分かります。

別に学会で発表してくれ、とは言いません。通ってくれる人の話だけを聞いていると、井の中の蛙になってしまいます。御自分のためにも統計をとってみてください。

私は毎日5つのブログを読んでいます。その一つに気になる記事があったので、感じるまま書いて見ました。

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