腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。
25日火曜19時半からザルティアWEBカンファを視聴。
前立腺肥大症治療薬であるザルティアは前立腺の筋肉を弛緩させるNO(一酸化窒素)を助ける薬です。 その結果、尿の出がよくなります。
さらにザルティアには頻尿を改善する作用があります。 どう膀胱壁に作用するのか。
一本目の矢は、膀胱出口の閉塞をなくすことにより膀胱の過活動状態を解除します。
二本目の矢は、膀胱血管の平滑筋を弛緩させることにより、膀胱の虚血状態を改善します。
三本目の矢は、まだ仮説段階ですが、尿意を感じる神経をNOが抑制する、と考えられています。
WEBカンファの講師は、マウスの実験モデルを確立した先生。
膀胱に水を注入しながら膀胱圧をモニター。
さらに、膀胱壁に分布する知覚神経の電位を脊髄近くでモニター。 そしてその知覚神経にいろんな薬も振り掛けられるようになって(?)います。
膀胱に水を注入し、膀胱圧が高くなると、知覚神経に電気が流れます。
神経にNO(アルギニン)を振り掛ける(全身投与?)と、電気が流れなくなります。 ザルティアを振りかけても、電気が流れなくなります。
というわけで、三本目の矢は、マウスでは証明されているのです。
質問タイムでは、NOを投与するのに、なぜアルギニンなのか、ニトログリセリンではいけないのか、とチャット機能で書き込み。
質問は採用されて、お答えを聞くことが出来ました。
ただ、質問を書き込んでいたので、最初の質問と答えを聞きそびれました。
でも昨日ザルティア担当MRさんが訪問してくれたので、一つ目の質問がなんだったか、教えてもらえました。
2014年11月27日