腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。
1~2か月前に遠方の女性の方から電話での問い合わせがあったそうです。
近くの皮膚科にかかってもよくならないので当院を受診したい。
「院長は泌尿器科医で、皮膚科は男性外陰部のみです。」と説明して来院するメリットはないことを納得してもらったそうです。
その患者さんは雑誌などで私の名前をよく見るので名医だと思われたようです。
当院受付が「泌尿器科の病気の記事でしょ」と言っても、「いえ皮膚科の記事でした」と答えたそうです。
私が皮膚科に関して原稿を依頼されたのは、2005年に1回だけです。 どうして勘違いされたのかわかりませんでした。
朝日新聞に私が登場して2週間後、遠方から女性の方がおいでになりました。
「1年以上近くの皮膚科にかかっているが良くならないので、今日は思い切って来ました。」
患者さんはその記事が膀胱炎の話だったことはまったく無視して、肩書から皮膚科の名医だ、と思われたのだ、とわかりました。
今処方されている薬よりよい薬は思いつきません、と説明しても諦めてもらえません。
よくよく話を聞くと、通っている病院の皮膚科が週に2回しかないことも不満だったようです。
常勤の皮膚科医がいる病院に紹介状を書きました。
患者さんがよりよい医療を受けられることに貢献してるのか?
医療費の無駄を増やしているだけなのか?
2015年3月3日