泌尿器科医・木村明の日記

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。

包茎手術の問題点


ネット広告を見て10万円以下で手術してもらえると思って受診しても、カウンセリング時に広告と違う値段が提示されます。

独立行政法人国民生活センターが6月23日付で、 美容医療サービスにみる包茎手術の問題点を公表しました。

厚生労働省より横浜市医師会を通じ通知が来ました。

過去 5 年度分の男性の相談件数 2,131 件をみると、包茎手術に関する相談が 1,092 件と半数以上を占めており、大きな減少はみられません(2016 年 5 月 27 日までの登録分)。

契約・解約に関する相談が 758 件(69.4%)と最も多く、次いで価格・料金に関する相談が 711 件(65.1%)となっていました。

ネットで見て10万円以下で手術してもらえると思って受診しても、カウンセリング時に広告と違う値段が提示されます。

どのような説明をされるかはこの報告書の5ページ目をご覧ください。

下の図は国民生活センターから拝借しました。

出展を明らかにしておりますが、著作権に問題があれば削除します。

Pict

2015年度の相談事例のうち、病院に行く前に心づもりしていた費用額があった事例66例のまとめです。

10万円以下で手術してもらうつもりが、100万円程度を提示されています。

当院ではホームページに書いてある通り、97200円。

初診時により高い値段を提示することはありません。

かんとん包茎だから保険はきくのかとの質問がありますが、元にもどせなくなってしまった緊急時の処置にだけ保険がききます。

再発防止のため環状切除術を希望される場合は後日予約して行います。

費用は97200円です。

2016年7月14日