泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

循環器研修会@青葉区医師会


静脈血栓塞栓症治療。心電図の読み方。ステントグラフト治療の是非。循環器科のお二人と心臓外科医お一人による充実した講義。

青葉区医師会

火曜日は青葉区医師会館で循環器研修会に参加。

最初の演題は「静脈血栓塞栓症治療Up to date」。

使えるDOACは3種類。

今回は腎機能が低下していても使いやすいという特徴を持っているエリキュースについてプレゼンが。

血栓が肺に飛ぶないようにする下大静脈フィルター。

ガイドラインでは留置は一時的に留めることが推奨されているらしいです。

最後に提示された症例では、そのフィルターに血栓がトラップされている画像が。

質問させてもらいました。

あの血栓が付着したまま抜去するのでしょうか?

何ヶ月も留置したら抜去しにくくならないのでしょうか?

患者のADLに応じ、必ずしもガイドライン通りの治療が選択されるわけではないようでした。

下大静脈フィルター留置術は私の母親がうけた手術なので質問させてもらいました。

横浜総合の循環器科のお二人と心臓外科医お一人による充実した講義。

2演題目は「心電図の読み方」。

心電図のQRSの向きを立体的に考えるお話。

aVL誘導を反転させて並び替えると、環状断面でのQRSが把握しやすい話は頭の体操になりました。

3演題目の「ステントグラフト治療の是非」も、大動脈瘤のステントグラフトの問題点がわかりやすかったです。

参加者多数。

懇親会参加者も多数。

二つのテーブルにそれぞれ11〜12人座っての歓談。

いつもは各テーブルせいぜい8人なのですが、火曜日は肩を寄せ合って歓談。

青葉区内もにいろいろ新しい建物ができ、空き地がなくなってコインパーキングが減って、患者さん用の駐車場確保に苦労しているお話や、

あそこの店は別の店に変わったけど、あの味では青葉区では生き残れないだろう、などといった話で、

30分楽しく歓談しました。

2018年5月17日

循環器研修会@青葉区医師会


テーマは「腎臓内科の視点からの高尿酸血症のマネジメント」。「なぜ尿酸という名前なんですか?尿の中から見つかった物質なんですか?」という質問をさせてもらいました。

青葉区医師会

水曜日は青葉区医師会館で循環器研修会に参加。

テーマは「腎臓内科の視点からの高尿酸血症のマネジメント」。

講師は聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科 教授。

高尿酸血症とは7mg/dl以上で、薬物治療の対象になるのは、合併症の有無による。

合併症なしでも9mg/dl以上は薬物療法に対象になるが、高齢者で既にいろんな薬を処方されている場合に、

高尿酸血症の薬を追加するメリットがあるかはケースバイケース。

魚は尿酸をアンモニアにまで分解できる酵素を持っているが、人類は進化の過程でその酵素を捨てた。

尿酸が高い方が塩分が少なくても血圧を維持できるから。

という話を興味深く聞きました。

参加者が少なかったので、懇親会では、教授の隣に座れました。

「なぜ尿酸という名前なんですか?尿の中から見つかった物質なんですか?」という質問をさせてもらいました。

人間ドックで尿酸の異常値を指摘された人の中に、尿酸は泌尿器科で相談する病気だと思われている方もいるので。

泌尿器科で高尿酸血症に投薬するのは、腎結石を繰り返す人だけなのですが、

「尿」という文字が付いていると、その専門だと思われてしまうんです。

2018年11月9日

循環器研修会@青葉区医師会


新都市脳神経外科では、脳梗塞発症直後に、詰まった血栓を血管内カテーテルで取り除く治療を積極的に行っている。

2019年6月19日水曜日は青葉区医師会館で循環器研修会に参加。

まず「横浜新都市脳神経外科病院のアブレーション治療の現状」と題して、横浜新都市脳神経外科病院 循環器内科医が講演。

次に「心原性塞栓による重症脳梗塞を予防する為に」と題して、横浜新都市脳神経外科病院 院長が講演。

後半の話では、新都市脳神経外科では、発症直後に、詰まった血栓を血管内カテーテルで取り除く治療を積極的に行っているというお話。

血栓を取り除くとすぐに患者さんが会話が可能になる様子を、動画で見せてもらいました。

ただし、血栓を取り除いてもまた再発する人が多いので、それを予防することが大事。

隠れ心房細動を発見するために、Reveal LINQという植え込み式の心電図の話もありました。

前半の循環器内科医の話はカテーテルアブレーション。

新都市脳神経外科での治療対象は、脳梗塞で救急搬送された人たちの、

脳梗塞再発予防のための、心房細動治療がメインな対象者とのことでした。

この日は青葉台フォーラムでも講演会があったらしく、参加者は少なかったです。

8人が座れるテーブル一つだけで治作寿司を囲んで歓談。

青葉区医師会館の懇親スペースには8人が座れるテーブルが二つあります。

奥のテーブルには、講師と座長と世話人と講演内容に詳しい医者が座ります。

手前のテーブルには、テーマになじみのない医者が遠慮して座ります。

私はいつも手前。

でも、6月19日は奥のテーブルだけを使ったので、講師や座長ともいろいろ情報交換できました。

院長とも名刺交換したので、私が脳梗塞を起こしたら、救急隊に新都市脳神経外科病院 院長の友達です、と伝えてもらおう。

2019年6月20日


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包茎手術の名医