泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

バイアグラを保険で処方できるのは


保険で人工授精・体外受精を受けている夫婦に限られる。
タイミング療法の指導を受けた夫婦も対象

4月から勃起不全による男性不妊症にバイアグラ・シアリスが保険適応になりました。

当院にも、排卵日に合わせての射精目的でこれらを処方している人がいます。

この件で、実際に患者さんから質問を受けたので、勉強してみました。

疑義解釈を読んで理解したところによると、

妻が人工授精・体外受精を保険診療で受けていて、

その病院(クリニック)から紹介状をもらって来てくだされば、

「一般不妊治療管理料(250点)」と印字された明細書でOK

当院でも、バイアグラ・シアリスを保険で処方できます。

何錠処方できるのかは、まだはっきりしません

排卵日に内服する分だけなのか?

次の疑義解釈(お上の通達)を待たないとわかりません。

実際に紹介状を持って患者さんが来られる前に発表されると良いのですが。

2022年4月7日


(追伸:2022年4月8日)

令和4年3月25日厚生労働省保険局医療課長からの

不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

に書いてありました。

「1回の診療につき、

タイミング法における1周期分に限り、

かつ、4錠以下であること。」

備考:

タイミング法:最も妊娠しやすいタイミングに性交渉を行う。

過去の基礎体温のグラフより、低温期から上昇期の数日を排卵日と推定。

2022年4月8日