
バイアグラ
バイアグラは陰茎の海綿体(勃起時に血液で満たされるスポンジのような構造物)の平滑筋を拡張させる作用があります。通常バイアグラ50mgを性交1時間前に服用します。有効率は約70%です。ただし、内服しただけで勃起が起こるわけではなく、性的刺激という引き金が必要です。
狭心症などで、亜硝酸化合物(ニトロールなどの虚血性心疾患治療薬)を服薬している人は、バイアグラを使用してはいけません。バイアグラが亜硝酸化合物の作用を異常に高めて、低血圧からショックになることがあるからです。
狭心症発作の特効薬はニトログリセリン。ニトログリセリンが体内で加水分解されて生じる硝酸が、さらに還元されて一酸化窒素 (NO) になり、それがグアニル酸シクラーゼを活性化し サイクリックGMP の産生を増やす結果、細胞内のカルシウム濃度が下がるため血管平滑筋が弛緩し、血管が拡張します。
心臓の動脈(冠動脈)の血管が拡張するため、狭心症発作が治るのです。
バイアグラ・レビトラ・シアリスなどは、ホスホジエステラーゼ5阻害剤と呼ばれます。 ホスホジエステラーゼはサイクリックGMPを加水分解する酵素で、ホスホジエステラーゼ5阻害剤は、ホスホジエステラーゼ5を阻害してサイクリックGMPを蓄積することで陰茎血管系を拡張させます。陰茎への血液流入量を増大させ、陰茎の勃起を助ける働きをします。
ニトログリセリンとバイアグラを併用すると、サイクリックGMPが作られすぎるうえに、分解されないため、血圧が下がり過ぎて突然死の可能性があるのです。
バイアグラには、肺の血管を拡張する作用もあり、高山病(高地肺水腫)の治療に使える可能性もあるそうです。