木村泌尿器皮膚科

院長が勤務医時代に作ったサイト

掲示板へ

低分化前立腺がんと診断され重粒子治療


Q.私も医師です。お教え頂ければ幸いです。77才の父が低分化前立腺がんと診断され、カソデックス内服、ニュープリン注射を開始後半年で 重粒子治療に入ったところです。ホルモン療法後しばらくして血圧が高くなり、ストレスと思い、安定剤を飲ませても効果なく、降圧剤を使用しています。コレステロール、血糖もやや高くなりました。

ホルモン副作用

GnRH,抗アンドロゲン剤は動脈硬化を進めると聞いたことがありますが、よく経験されるのでしょうか?ホルモンを辞められない以上、積極的に降圧剤、高脂血症薬などを使うべきでしょうか。

A.リュープリンで男性ホルモンを抑えると、食欲が増して、皮下脂肪がつき、ふくよかな体型になります。太らないように気を付けないと、糖尿病になりやすくなります。食欲増加にまかせて塩分や動物性脂肪を取り過ぎると、血圧が高くなったり、コレステロール値が高くなるかも知れません。しろうと向けの説明しかできずすみません。専門的なことは、武田薬品のMRにお聞き下さい。 重粒子治療をやるということは早期癌ではないのですか?であれば、重粒子治療終了後ホルモン療法は中止するのではないでしょうか?

放射線療法

私の病院でも、早期癌に対して放射線療法を行う際は、放射線を当てる範囲を小さくする目的で、予めホルモンで前立腺を縮めておいてから放射線療法を行います。しかし、放射線療法が終われば、ホルモンは中止します。