木村泌尿器皮膚科院長

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ステージがD1なので、骨への転移がある無しに関わらず手術はしないとはっきり言い切られました。


Q.54歳になる父親について質問させてください。 先日、検査入院をしその結果PSA110で、ステージDの前立腺ガンということを宣告されました。 また、リンパ腺にも転移しているのが分かったようです。

MRI読影

担当医の話では、骨にも間違いなく転移しているということです。 年明け早々に骨シンチのレントゲンで再検査をする予定です。 その結果を待っている時間ももったいないという理由から、年齢が若いので進行も早いということで すぐにホルモン療法をはじめたいということで、内服薬での治療を始めているようです。 そのレントゲン検査なのですが、3時間の間隔を置いて2度しなければならないようなのですが 体への影響はないのでしょうか? 医師は同意書にサインして欲しいということだったので、母親がサインしたようなのですが 同意書というもの自体に不安を抱いてしまいます。 いろいろこのHPで勉強させていただいたのですが、まだ何とも言えぬ不安が有ります。 他のがんと比べると比較的予後のよいがんといえるとはいえ、ガンはガンですし。。 今後、家族の心構えとしてはどのようにしていたら良いのでしょうか? つかみ所の無い質問で申し訳ないのですが、よろしくお願いします。

正常骨シンチ

A.骨シンチは他の造影検査に比べて、危険性はほとんどありません。

Q.先日はご返答を頂きありがとうございました。 本日、骨シンチを撮りにいくついでに、父に同行して説明を聞きに行きました。 直接話を聞くことによって、母から聞いていた話より具体的なことが聞けました。 去年の暮れの段階でPSA値は96。9/20の検査でPSA値83→93→96と徐々に上昇。 また生検の結果、8ヶ所採取したすべてからガン細胞が発見され、低分化及び中分化であると診断されました。

グリーソンスコア

そして本日の骨シンチ、来週の胸部レントゲンで一通りの検査が済むとのことでした。 すべての結果が出ないと、今後の治療方針は決められないが、 楽観視できる要素はなく、できる限りの治療はしておきたいという理由から 今日より内服薬をカソディックスに変更し、 骨への転移が認められればホルモン治療+放射線治療ですすめたいとのことでした。

医師面談

現時点でステージがD1なので、骨への転移がある無しに関わらず手術はしないとはっきり言い切られました。 他の診療所でも同じ治療方針をすすめるだろうということでした。 本人及び家族としては、たとえ同じ結果だとしても、他の医師にも診察していただきたいと強く願っています。 ただ、医師によってはセカンドオピニオンに抵抗を持つ方もいらっしゃるようですので 担当医にその旨を伝えるのは今後の治療にマイナスになるのではないかという不安も有り、伝えることが出来ません。 前立腺ガンにおいてセカンドオピニオンは有効な選択だといえますか? また、関連性はないのかもしれませんが、 最近きゅうに声が出づらくなったり、カスレたりするようなのですが病気の進行と何か関連はあるのでしょうか? 長文になり申し訳ありませんが、答えられる範囲で構いませんので宜しくお願いします。

A.骨への転移が認め「られなければ」ホルモン治療+放射線治療、と言われたのではないですか? ステージがD1の場合、選択肢はあまりありません。セカンドオピニオンが有効なのは、早期癌の場合と、ホルモン療法が無効になった進行癌の場合です。