木村泌尿器皮膚科院長

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腸まで癌が浸潤していて大量下血で入院しました。


Q.2年程前にも、アドバイスいただきとても気持ちが楽になり低分化Dステージの状態でしたが、自宅でホルモン投与とリュウプリン注射で調子よく過ごすことができていました。しかし、もう末期状態で尿も管をつけたままの状態と腸まで癌が浸潤していて大量下血で入院しました。

睾丸

最後の治療として本人も80歳のわりにはしっかりしていることもありホンバン点滴か、まだ前立腺自体に放射線をかけていないのでどちらかを家族と本人とで決める様に先生から言われ迷っています。ホンバン点滴は血管にとても負担がかかるのでは・・今点滴を入れていますが血管が弱っているようで漏れたりしています。放射線は胸椎に転移したとき脊椎部にはかけましたが、前立腺にはかけていないので効果が多少期待出来るのではと先生はおしゃています。ホンバン点滴で脳梗塞や血管への影響を考えるとどちらがよいか迷っています。

ホルモン副作用

どうぞアドバイスをお願いいたします。

今までの状態の説明不足でしたので補足させて下さい。2年前脊椎を手術した時PSAは0.1まで下がりその後自宅でホルモン療法(カソデックス、ホンバン製造中止によりエストラサイトに変更、オダイン、もう一度カソデックス)とPSA値が上がる状態を押さえながらホルモンを変えなるべく体に負担になる治療はやめて自宅で普通に暮らせるようにとの方針で、過ごしていました。現在PSAは180になっています。前立腺自体は年齢も80歳に近いので手術はしていなく、前立腺癌が大きくなり膀胱、大腸を圧迫し便も出血しないと出ない状態になり大量下血で緊急入院した次第です。このまま、緩和治療のみも本人には辛いし又家族も放射線の影響など考えると心配ですし、どうしたらよいのか悩んでいます。宜しくお願い致します。

放射線療法

A.放射線を前立腺にあてるのは、早期癌で根治目的のことがほとんどです。すでに骨などに転移のある人にも、私も放射線を前立腺あてたことはありますが、これは、癌が尿の流れ道を塞いで尿毒症になるのを遅らせる目的でした。大腸に浸潤して下血している場合に、その出血しているところに放射線をあてるとどうなるのか、腫瘍が縮んで出血が止まるのか、やけどのために出血がひどくなるのか、私には分かりません。  ホンバン点滴のほうが、危険性は少ないように思います。

Q.お忙しいところ有り難うございます。早速本人と家族でアドバイス頂いたことを話し合い決めたいとおもいます。いつもこの相談室で気持ちが落ち着き本当に有り難く思っております。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。