木村泌尿器皮膚科

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術後の病理検査で皮膜浸潤・精嚢浸潤・リンパ節転移あり


Q. 父(65歳)が前立腺ガンの全摘手術を受けました。

娘と父

術前PSA値6.2、ステージB、高~中分化線ガンとのことでしたが、術後の病理検査で皮膜浸潤・精嚢浸潤・リンパ節転移ありとの結果がでました。お尋ねしたいのは、リンパ節転移(ステージD1)があったのにもかかわらずPSA値が6.2とゆう数値は低く感じられ、ガンの悪性度は(ホルモン療法が効きにくい)低分化の可能性があるのでしょうか?ちなみに術後のPSA値は0.7で、ホルモン療法(皮下注射)を始めてます。近々退院後始めての診察をします。

グリーソンスコア

A.術後の病理検査でリンパ節転移が発見されることは、高~中分化線ガンでもありえます。

Q.早速のご回答、有難うございます。手術前のCTや骨シンチにも異常が無く、安心していた矢先の結果だっただけに大変残念に思っていました。ホルモン療法が効いてくれることを祈るばかりです。ただ、リンパ節や骨転移があった場合、PSA数値が桁外れの高値の場合が多いように思えていましたので・・・。父のように低い数値で転移があっても高~中分化もあると解釈しても良いのですね。