木村泌尿器皮膚科

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腎臓癌での入院時のときにはPSAの検査をしなかった


Q. 68歳の父ですが昨年11月に腎臓癌で左側を全摘していただきました。

手術は成功し肺等他への転移も認められないとの医師の診断でした。ところが今年4月に排尿困難で再度受診しバルンをいれてもらいました。PSD値が200ありエコーやレントゲン検査などの結果前立腺癌のステージC、肺転移、骨転移、リンパ節への転移の疑いもあるということで再入院しました。

胸のレントゲン

現在ホルモン剤(ホンバン)を1日2回投与しています。ここでお聞きしたいのは、わずか半年前に他への転移は認められないとの診断であつたにもかかわらず、半年で前立腺癌であり、相当進行しているといわれたのですがこのようにわずかな期間で癌が出来、進行するのでしょうか。現在総合病院の泌尿器科に入院しています。

A.ステージCというのは、転移のないステージです。肺転移、骨転移、リンパ節への転移の有無を調べるために再入院したということではないでしょうか?

骨転移

Q.こちらへ投稿させていただいたあとずいぶん迷ったのですが主治医にお願いして詳しく父の病状を説明していただきました。そしてステ-ジDであったこと昨年11月の腎臓癌での入院時のときにはPSAの検査をしなかったから前立腺がんのことは気がつかなかったとのことでした。肺転移においては前立腺がんからのものなのか前回の腎臓癌からくるものなのか わからないからとりあえずホルモン治療で前立腺のほうから治療を進めていくとおっしゃつていただきました。こちらのぺ-ジをよませていただき全く前立腺がどこにあるのかさえ 判らなかった私のようなものでも主治医の先生のおっしゃったことが理解でき今後の治療 も納得することが出来ましたことにとてもかんしゃしています。また他の投稿者のお話を伺い今の病状に不安をもちもっと詳しく知りたいとおもっていても直接主治医の先生にくどくどと質問するのはなんだか信頼関係がうすれてしまいそうではばかられるし...と思ってらっしゃる方が多数いることを知り自分だけが不安ではなかったとも感じました。 唯もう一つおうかがいしたいのですが...一般論として同じ泌尿科でありながらなぜ腎臓癌 の時前立腺がんに気づいてもらえなかったのでしょうか。父が自覚症状をうったえなかったからでしょうか。間違いなくわずか半年前であればかなり症状はあったとおもうのですが。

A.PSA導入以降前立腺癌の診断のきっかけは大きく変わりました。ステージBの前立腺癌は健康診断で見つかる人がほとんどです。病院では保健を使って医療を提供しているので、受診の契機になった症状に関係のない病気について虱潰しに調べることはできません。

Q.色いろご意見ありがとうございました。癌=死と考えず真摯に治療に励む父を家族もサポ-トしていきます。