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骨転移=末期癌 ということにショックを受けています。
Q. はじめまして。77歳の義父のことで相談させていただきます。
義父は15年以上前に、前立腺肥大症の手術をしました。
そして、今年になって、尿の出がよくないので、また肥大症か?と病院にいったところ、マーカーの値が高く、癌かもしれませんね といわれ、細胞を調べる検査で1泊検査入院しました。そして、やはり癌だといわれ、骨シンチ(?レントゲンのような検査)を受け、年齢的にも手術はすすめられないので、ホルモン療法(月1回)で様子を見ましょうといわれ、皮下注射を一度受けました。
癌といわれたことで、当初本人が ずいぶん落ち込んだのですが、高齢者には多い病気だし、先生がさらっとおっしゃったということは、深刻な状況ではないということなんだ と、周りで励まし、気分は落ち着いたはずなのですが、たった一泊の検査入院以来、がっくりと具合が悪くなっているのです。いままでは、歩くのが好きで、2,3時間平気で、それもかなりのスピードでたったか歩いていたのに、ひざの具合が変だ、うまく歩けない、階段がつらい と別人のようになってしまい、本を読むと骨転移というのがあったので、心配になった義母が担当医を尋ねると、骨椎にも転移が見られるので、そのせいかも知れないといわれました。
でもそれって義母が尋ねなければ教えてもらえなかったのでしょうか。
義母は病院への不信よりも、骨転移=末期癌 ということにショックを受けています。
私たちは、ちょっと前まであんなに元気だったのに、こんなに急に信じられないほど弱ってしまった義父になんだか納得できなくて、
検査がきっかけで急に症状が進むということはあるのでしょうか?
頻尿の症状も改善されず、トイレが心配で、映画や旅行もあきらめているようです。
余命が限られているのなら、なおのこと痛みや不快感のない、普通の生活をさせてあげたいのです。
本人は多少の痛みや、頻尿の不便も、2回目のホルモン注射の通院まで我慢するよ といっています(本人は骨転移のことは知らないので、老人性の関節痛かなと思っています。)
先日ちょうどNHKで、末期癌のことを取り上げていて、副作用のない抗がん剤のことと免疫療法のことをやっていました。そういった方法で、本人が苦痛も無く快方にむかうことができるなら
いろいろ試してみたいとも思うのですが、担当医の先生に相談すればよいのでしょうか?でも治療に口をはさむのは差し控えたほうがよいのでしょうか?
長々と書いてしまってすみません。義父のあまりの弱りように まわりがパニクッてる状態なので なにかアドバイスお願いします。
もう一つ、「鮫軟骨」とか「アガリクス」「アポイダン」などがいいというようなことも耳にしたのですが、勝手に飲んだりしないほうがいいのでしょうか?
A.骨転移にもホルモン療法は有用です。あまり悲観する必要はありません。