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第18回日本Endourology-ESWL学会



Dornier Lithotriptor Dによる尿路結石の治療成績 - YACHIYODA sz-1 との比較
東京共済病院 泌尿器科
木村明,永田政義
【目的】東京共済病院では1989年10月よりYACHIYODA sz-1によるESWL治療を開始。2004年2月にDornier Lithotriptor Dに機種変更した。Dornier Lithotriptor DによるESWLの短期治療成績をまとめ、YACHIYODA sz-1を用いていた時期との比較を行った。
【方法】2004年2月から5月までに治療を行った36例(男性29例、女性7例、平均年齢56歳)を対象とした。患側は左18例、右18例で、結石の長径は平均12.5mmであった。結石部位はR2;7例、R3;3例、U1;16例、U2;2例、U3;8例であった。
【成績】平均治療回数は1.17回、平均衝撃波数は3533発であった。結石部位別の有効破砕率はR2;71%、R3;67%、U1;94%、U2;100%、U3;88%で、全体の有効破砕率は86%であった。U1の1例で引き続きTULを行った。重篤な副作用はなかった。
【結論】YACHIYODA sz-1での成績(今荘他:Jpn.J.Endourol.ESWL 14,97,2001)に比較して、腎、上部尿管の成績は同等であった。また、YACHIYODA sz-1では治療できない中部下部尿管での有効率が高く、Dornier Lithotriptor D導入後、TULが必要になる症例が激減した。