IV.腎.尿管結石


 尿路結石の大部分(尿酸結石,matrix stoneなど一部X線陰性結石があるが)はKUBで診断が可能であり,これにIVPを併用することにより確診される.KUB上で石灰化像をみ,IVPで腎盂尿管影と一致し,ことに石灰化像部で造影剤の停滞があれば,間違いないとしてよい(図8).
 腎結石は超音波診断法では,音響陰影を伴う高輝度エコーとして容易に描出される.尿管結石は,水腎症を伴う場合には,拡張した腎盂から尿管を下方にたどっていくと結石が描出できることが多い(図9).