

私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> (千円) の下書き原稿
膀胱ガンの多くは根が浅い表在性のもので、これは尿道から電気メスつきの内視鏡を入れて切除できます.入院も2週間程度ですみます.ただし,表在性膀胱ガンは場所を変えて,次々と発生するという性質があり,人によってはこの治療を半年毎に受けなければならないことがあります.
進行ガンへの新たな治療法として,膀胱をとる替わりとして,膀胱を温めて放射線照射を伴用する方法(温熱療法)や,膀胱へ行く動脈にカテーテルを入れて直接膀胱腫瘍に高濃度の抗ガン剤を流す方法が試みられています。
これらの方法で,ガンが充分に縮小して,手術で取りきれると判断されれば,膀胱をとる手術を引き続き行うこともあります.
また,表在性膀胱ガンで内視鏡手術を受けた人は,その後は,再発チェックのために,定期的に膀胱鏡検査を受ける必要があります.血尿が出ないからと通院するのを止める人がいるのは,困ったものです.
