超音波医学会出席


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年春)

昨日は、混みました。
5月に土曜日が3回しかありませんから。
6月は5回ありますから、私の見つけた法則によれば、第2・3・4土曜が空くと思いますが。
診療終了後、新幹線で、品川のプリンスホテル・国際館パミールまで往復。
超音波医学会認定専門医をキープするための25単位ゲットのためです。
製品展示コーナーなどをぶらぶらして帰ってくるつもりでしたが、
乳がんの診断に使う、エラストグラフィー(硬さを映像化する新技術)のパネルディスカッションを聞いて、刺激を受けました。
前立腺癌では、もう、腫瘍の局在をエコーで同定しよう、という試みは行われていません(あまり。頑張っている人もいます)。
前立腺癌では、PSAが高ければ、針生検。
それも画像で疑わしいところではなく、ランダム生検。
ランダム生検で癌が見つからなくても、癌はないとは言い切れず、
なので生検本数は、どんどん増えますし、
何本に増やしても、がんが見つからなかったときには、その後もフォローが必要なわけです。
こんな、ガイドライン、患者さんはもちろん、他の科の医者にも通じないですよね。
画像で局在を同定しようという努力をしなければ、
JUA(日本泌尿器科学会)だけでなく、AUA(アメリカ泌尿器科学会)も、
どんなガイドラインを作っても、予防医学を担当する政府から、抵抗勢力とみなされるのではないでしょうか。
自分たちが失業したくないから、余計な検査をして、余計なロボット手術をしていると。
朝読み返すとやや不穏当な飲酒ブログですが、読者が少ない日曜なのでこのままアップ。
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