あなたの街の超音波専門医


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年春)

先週水曜のNHKのニュースで、超音波画像を正しく診断できる医師は非常に少ないという話を紹介していました。
妊娠初期のエコー検査で胎児の首の後ろの浮腫を指摘され、中絶を勧められた妊婦の話を取り上げていました。
別の専門病院を受診し、改めてエコーと羊水検査を受けたところ、異常は見当たらず、無事元気な男の子を出産したという事例の紹介でした。
で、最後に「あなたの街の超音波専門医」 というサイトを紹介してくれていました。
超音波は、距離分解能は良いですが、方位分解能は悪いので、見たいところに、垂直にビームを当てる努力が必要です。
超音波で博士号を取ろうとした医者は、超音波の性質を知っているのです。
専門でない先生方は、フィルタリングなどの画像処理できれいに見える装置が診断に役立つと思われているようですが、
フィルタをかければ、プローブが拾ってきた信号を削っているわけですから、
画像処理のつまみの操作より、より見やすい場所にプローブを当てることが大事なのです。

あなたの街の超音波専門医に行って、横浜市都筑区を検索してみてくださいね。
少ないですよ、専門医は。なお、私の専門は、腎泌尿器ですので、胎児の診断はできません。
あしからず。
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