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待つ医者から待たせる医者へ


平均年齢37歳の街での落下傘開業。開業時に当てにしたのは、ホームページを見て遠方からいらしてくださる患者さん。

新横浜駅から10分を売りに、新幹線で来てくださる方まで期待していました。


これは初期のホームページに使っていた地図です。

1年目は、診察している時間より患者さんを待っている時間のほうが長かったので、ゆっくりお話できました。

「その先生はこういう意味で説明されたんだと思いますよ。」なんて主治医の代わりに説明したりして、感謝されることも多かったのですが。

今はおかげさまで、患者さんを待たせる医者に。

紹介状なしでセカンドオピニオン希望で来られる方には、今は

せめて、今の診断名とその診断を下すために施行された検査ぐらいはわかったうえで来ていただきたいと思います。

「自分の症状と、処方された薬と、担当したドクターの態度が不誠実だった、というだけでは、セカンドオピニオンの進めようがありません。


とお話しするだけになってしまっています。

ですから、

「当院に魔法の薬はありません。」

「セカンドオピニオンを聞きに来られても10分しかお話できません。」

「遠方からセカンドオピニオン希望でいらしていただいてもお役に立てません。」

ホームページに詳しく書くわけですが、

そうすると「私は行ってもよいか」という電話での問い合わせが増えます。

くノ一には、電話での応対で負担をかけています。すみません。


この椅子、落下傘開業の方にお薦めです。頭までの高さがあるので、リクライニングすると昼寝できます。

開業当初、患者さんが少ない時に診察室では寝て、夜バイトに行くのに最適です。

待つ医者は、バイトで生計を支えます。

待たせる医者になればバイトはしなくてよくなります(専業開業医)が、患者さんとゆっくりお話できなくなり、名医ではなくなっていきます。
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