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Beschreiberを置けばいいんですよ


カルテの書き方では、電子カルテでは2号用紙の左側と右側は同時に書けないことを紹介しました。皮膚科で電子カルテを使う際、もう一つ困る事はスケッチが必要になる場面が多いことです。
2号用紙の左側に文字を書く場合と、絵を描く場合に開くウインドーが別になるのです。テキスト形式で経過を書くボックスと、スケッチするためのお絵かきソフトのボックスは別々に開かなければなりません(それで、昨日も書いたように、私は絵の中に文字を書き込むようになりました)。
神奈川皮膚科医会で電子カルテ導入についての話があったとき、、「電子カルテを入れると、1時間に20人の診察が精一杯。紙カルテだと、1時間に30人は見られる。」という話を聞き、流行っている皮膚科には1時間に30人患者さんがいらっしゃるのか、と驚きました。
電子カルテを導入している、青葉区の皮膚科の先生にお聞きしたら、「Beschreiberを置けばいいんですよ」とのこと。Beschreiberの意味は記述する人でしょうか?教授外来の際、教授の横についてカルテや伝票を書く係りのことをそう呼んでいました。新人では勤まりませんから、5-6年目のオーベン(これもドイツ語のoben)の役目で、もっとも緊張するいやな仕事でした。オーベンとネーベン(neben)とは、ペアで行動する上司(数年目の医者)と部下(研修医)のことです。
Beschreiberは今は、診察している医者の横にいて、電子カルテやオーダリングシステムでキーボード操作をする人を指します。IT化すると余計に人員が必要になる、と言うのは、一見矛盾する事ですが、よくあることです。
よく使われるドイツ語にムンテラがあります。Mund Therapyのことですが、日本では、Informed Consent(説明と同意)と似たような意味で使われます。オーベンがネーベンに「ちゃんとムンテラしておけよ」という場合、「手術の危険性をちゃんと説明し、同意を得ておけ」、という意味です。
あと泌尿器科でよく使う暗号にMS(排尿痛)、RHG(残尿感)、HHZ(頻尿)があります。ミクチュリション・シュメルツ、レスト・ハルン・ゲフュール、ハルン・ホッホ・ツアイティッヒカイト(ドイツ語の綴りはわかりません)の頭文字です。ドイツ美人さん、正確な綴りを教えて下さい。

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