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数学モデルでPSA値を予想?


治療開始して数ヶ月の患者さん。診察室に入って来られてすぐにPSA値を告げると、「ああ、言わないでほしかった。私が予想した値を伝えたかった」とのこと。
その後、「私の治療前の前立腺体積は?」、「生検で分かった病変の広がりは?」という質問が続き、「最近、NHKに出てきた東大の数学者が前立腺癌の発育形式を予測するモデルを作ったのですが。」といよいよ、起承転結の転あたりに差し掛かったところで、申し訳ありませんが、水入りとさせていただきました。
おそらく、私と同じく数学の好きな患者さんなのでしょう。だからPSAの異常を都内の大病院で指摘されて、わざわざ自宅から遠いのに当院で生検を受けてくださったのですね。
申し訳ありませんでした。昨日はその数学モデルを基にPSAを計算し、その数学モデルが正しいか検証する時間がありませんでした。ネットでやりとりしましょう。ここに書き込んでください。もしくは、平日の17時にいらして下さい。18時からはまた混み始めますので17時にお願いします。
それにしても、2層構造(家の近くの皮膚科vsかなり専門的な事まで相談できる泌尿器科)を両立させるのが土曜日に関しては難しくなってきました。
近くの人だけに利用してもらう皮膚泌尿器科なら、大半が皮膚科の患者さんになってしまいます。平均年齢の若い港北ニュータウンにも関わらず、泌尿器科の患者さんの方が多いのは、ホームページを見て遠方からいらしていただいているおかげです。
遠方から長時間かけて来院された患者さんからすれば、「ホームページであんなに丁寧にQ&Aで説明しているのだから、会って質問すればすべての疑問に答えてくれるはず」と思われるのは当然です。
でも土曜日は混みますし、特に土曜日は皮膚科のお子様(忍耐強く待ってくれない)が多いのです。30分以上待たせているお子様の声が待合室から聞こえてくると、PSAや前立腺炎についての専門的な説明に集中できなくなるのです。

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