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和文論文49



 当院には,1992年8月に東芝製の体外衝撃波腎尿管砕石機が導入され,同月13日から1993年3月31日までに,62名の患者(65結石)に対し,延べ128回(1結石あたり1.97回)の砕石術を行った.患者の年齢は28歳~64歳,平均48歳で,男40名,女22名であった.腎結石が35名,尿管結石が27名で,結石のサイズは,短径2~40mm(平均7mm),長径4~40mm(平均10mm),面積9~1200mm2(平均71mm2)であった.砕石に要する治療回数は,結石の部位,サイズに依存するが,全体の集計では,1回の治療で砕石されたものが28例,2回で砕石されたものが17例,3回で砕石されたものが1例,4回で砕石されたものが2例,6回で砕石されたものが1例,8回で砕石されたものが2例であった.また,1993年3月31日時点で残石のあるものが7例あったが,このうち5例は尿管結石であった.まったく破砕されず,内視鏡下レーザー砕石術を行ったものが2例あったが,これらはいずれも尿管結石であった.