前立腺生検を受けるか悩んでいるPSA高値の方のためのサイトです。

癌の可能性が高い人だけに日帰り6箇所生検を行っている横浜市都筑区の木村泌尿器皮膚科です。
前立腺癌以外の泌尿器科疾患の解説も載せてありますのでお読みください。

病院めぐり

2005年4月に横浜市北部の港北ニュータウンにオープンした皮膚泌尿器科クリニックです。 院長の木村明は1978年東大泌尿器科学教室に入局しました。 27年間の勤務医生活に終止符を打ち、 8年前横浜市都筑区センター南駅前に完成したばかりの医療モールの30坪の区画を借りて開業しました。

2013年納涼会(スタッフ全員)

泌尿器科単科での集患に自信がなかったため、皮膚科も標榜しております。 1日の患者数は季節変動もありますが、平均すれば40人強。 看護師は雇っておらず、事務・診療補助のスタッフが常時4人いる体制で診療しています。 超音波検査はもちろん、採血も院長がやりますので、1日40人ぐらいがちょうど良い患者数と感じています。 泌尿器科、皮膚科の患者割合は1:1です。 皮膚科の学会・勉強会には、泌尿器科のそれより優先して出席して皮膚科の勉強を続けていますが、 私が病棟で膀胱洗浄(膀胱内凝血除去)に明け暮れていた頃、 ひたすら軟膏塗りをしていた先生たちに敵うわけもなく、 患者が増えて経営が安定してからは、皮膚科患者(特に慢性疾患)は近くの皮膚科専門クリニックに紹介するようにしております。 看護師を雇う、皮膚科非常勤医を雇う、という選択肢もあるのでしょうが、 クリニックを大きくしようという意欲が私には欠如しているのかも知れません。

泌尿器科医が皮膚泌尿器科を標榜して開業すると、皮膚科患者の割合が多くなることもあるようですが、 当院での泌尿器科患者の集患に役立っているのがホームページ。 医者がホームページを作っていなかった1997年から作り始めたため、 泌尿器科のいろいろなキーワードで上位に表示されました。 特にPSAと前立腺体積から前立腺癌確率を計算するページはアクセス数が多く、 生検を受けるか迷っている人がセカンドオピニオンを求めて多く来院されました。 開業7年間で251例に日帰り6箇所生検を行い、107例が癌と判明しました。 その成績は、2012年の第100回日本泌尿器科学会総会で発表しました。 ただ、2012年に発行された前立腺癌診療ガイドラインに前立腺生検の本数は10~12本と明記されたため、 それ以降は、日帰り生検を強く希望される方だけに日帰り6箇所生検を行うようになりました。

木曜・日曜・祝日が休診日で、午前は9時半から12時半まで、午後は15時半から18時半まで診療しています。 昼休みには、前立腺生検以外に包茎手術、精管結紮を行っております。 包茎手術・精管結紮の件数は2006年の年間61例をピークに、リーマンショック以降は減っています。 昼休みに手術が入っていないときは、ジョギングもしくはスイミングで健康管理に努めております。

2013年還暦を迎えました。 何歳まで診療を続けるか、70歳ぐらいまでは今の診療時間で続けるつもりですが、 70歳でやめるか、諸先輩を見習って、診療時間を午前のみとかにしてでも自分が働けるうちは続けるか、まだわかりません。 子供は二人いますが、息子は会社員です。娘は医者ですが、循環器内科医。 私のビルには循環器内科がありますので、娘がこの区画を継ぐことはないでしょう。

私の初論文が掲載されたのが臨床泌尿器科(木村明,金子裕憲,樋口照男,小峰志訓,中村昌平,新妻雅治,新島端夫 : 前立腺超音波画像の計量診断. 臨泌,35,1165-1168,1981.)。 もう論文を書くことがなくなった開業医にもう一度臨床泌尿器科に掲載される原稿を書くチャンスを与えてくださり感激しております。