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ブラックジャックを探せ!夕刊フジ,p17,9月20日号,2006.

木村泌尿器科皮膚科木村明さん(53)‐泌尿器科‐ED、性病、前立腺がんの実力派

 食の欧米化から増加の一途を辿る前立腺がん。一方で精神的な問題や糖尿病などに起因するED(勃起障害)に悩む人も増えており、泌尿器科へのニーズは高まるばかりだ。
 横浜市都筑区にある木村泌尿器科皮膚科の木村明院長は、昨年春まで都内の大型病院に勤務していた実力派泌尿器科医。
 そんな木村医師が泌尿器科に選んだのは大学3年の時のこと。
 「外科志望でしたが、実習先で泌尿器科の指導医から『外科に行ってもいずれ消化器とか乳腺とか専門が分かれる。最初から腎臓を専門にしたほうがいい。泌尿器科だったら、2年目から大きな手術を執刀できる』と勧められたのがきっかけ」
 以来泌尿器科の専門医として臨床の最前線に立ち続ける。「前立腺がんの超音波診断」をテーマに博士論文を書いたこともあり、エコーやMRIなどの画像診断技術には特に自信を見せる。
 「泌尿器科はEDや性病からがんに至るまで診療対象が広範囲。開業した今は膀胱炎やED、性病といった身近な疾患の治療に専念しています。もちろん画像診断は得意なので、前立腺がんなどの診断までは確実に行い、手術が必要となれば、これまでの人脈で培ってきた信頼のおける医療機関に紹介するようにしています」
 比較的軽い病気は開業医、重症化した場合は大型病院―という棲み分けを「医療連携」といい、この連携が機能することで患者は効果的な医療を受けることができる。
 いきなり大病院に行くのではなく、日頃から木村医師のような実績豊富な開業医をかかりつけ医に持つことが、結果として満足度の高い治療を受ける第一歩だということを覚えておくことが大切だ。
(長田昭二)

■ きむら・あきら
1953年5月23日 広島県府中市生まれ。東京大学医学部卒業。趣味はテニス、水泳、スキー、映画鑑賞、家庭菜園

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