医師会での生涯教育など泌尿器科以外の勉強会にも出席しています。生活習慣病や心房細動、消化器など。
平成27年市区町村別生命表が最近発表され、男性の平均寿命では私が住んでいる横浜市青葉区がトップの83.3歳になりました。
平均寿命というのは、もちろん青葉区で83年前に生まれた人の統計に基づいているわけではなく、
平成27年の各年齢の死亡率を積み上げて計算するもの。
さらに青葉区の死亡数だけではサンプル数が少ないので、神奈川県の死亡数で補正するベイズ推定という手法も使うので、
2位が川崎市麻生区、4位が横浜市都筑区と、近隣の死亡数もお互いに好影響を与えるみたい。
私は今月65歳になりますが、83.3歳で死ぬわけではありません。
平均寿命とは0歳の平均余命。
市区町村別生命表には年齢別の平均余命は出ていません。
で、ここからは平成 28 年簡易生命表(全国集計)での話に。
65歳から年間死亡率が1%を超えるんですね。
65歳の生存数に65歳の死亡率をかけると65歳で死亡する数。
その死亡数を引いたのが66歳の生存数。
65歳以上の生存数の合計が定常人口。
定常人口を65歳で生存している人の数で割ると平均余命。
65歳の平均余命は19.55年。
19.55年後には私の初孫が20歳!
それまで元気で生きてられるかなあ。
という話ではなく、簡易生命表で年間死亡率を2倍にすると、余命は何年になるか、の計算をするのがこのページの目的。
年齢 | 男 original | 2倍 | 3倍 | 5倍 | 女 original | 2倍 | 3倍 | 5倍 |
40 | 42 | 36 | 32 | 27 | 48 | 42 | 39 | 34 |
45 | 37 | 31 | 28 | 23 | 43 | 38 | 34 | 30 |
50 | 33 | 27 | 23 | 19 | 38 | 33 | 30 | 26 |
55 | 28 | 23 | 19 | 16 | 34 | 29 | 26 | 22 |
60 | 24 | 19 | 16 | 12 | 29 | 24 | 21 | 18 |
65 | 20 | 15 | 12 | 9 | 24 | 20 | 17 | 14 |
70 | 16 | 12 | 10 | 7 | 20 | 16 | 14 | 11 |
生活習慣病を放置すると比例ハザードが2倍になると言ってもわかりにくい。
余命が5年短くなると説明したほうが説得力があるかも、というわけです。
「ちゃんと治療して、お孫さんの成人式まで元気でいてくださいね!」とか。
2018年5月11日