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手術+放射線と放射線のみと寿命に差がでるの?
Q.お忙しい所すみません。
実は私の父が今年3月に前立腺癌と診断されました。しかもあまりよくないといわれる低分化の癌だそうです。診断された時PSAが12位ありました。
骨・リンパ節への転移はみられなかったようなのですが、前立腺から細胞を6ケ所とり6ケ所とも癌が見つかっており、もう初期の段階ではありませんでした。
先生と相談した結果、月に1回の注射を半年続けてPSAを下げてから手術そして放射線治療をするのがいい、とのことだったので現在5回目の注射を終えたところです。
PSAも最初の注射から順調に下がり、現在では1以下まで下がってきました。しかし5回目の注射の際に、先生から「癌の部分がかなり大きいので、手術をしてもあまりメリットがなさそう。手術をしないで放射線治療にかえたらいいのではないか」と言われたそうです。直接先生とお話してないので詳しくは分からないのですが、低分化癌の今までのデータ等で今の父の状態では"あまりメリットがなさそう"との結論だったようです。次回の診察の際に手術をどうするか等、家族で少し相談してくるように言われたようです。次回先生に詳しくお話を聞けるのかもしれないのですが、1ケ月も先なものですから、できれは先に治療についてもう少し詳しく知りたいのでよろしくお願いします。
・癌が大きい場合、手術は危険なものなのでしょうか?
そして今の父の状態ではメリットはほとんどないと思いますか?
・手術+放射線と放射線のみと寿命に差がでるのでしょうか?
・放射線で癌が落ち着いていると思われる期間はどのくらいなのでしょうか?
また、癌細胞が再度活動をはじめた時にはどのような治療があるのか?
よろしくお願いします。
A.本当に主治医は最初「手術そして放射線治療をする」と言ったのでしょうか?お父さんからの伝文でしょうか?「手術してみて取りきれなければ放射線治療をするかもしれない」という説明をされたのかも知れませんが、それも難しい問題を含んでいます。PSA FAILUREのページをご覧下さい。
Q.お返事どうもありがとうございました。
早速ですが・・・。
最初父(63歳)が前立腺癌と言われ、その後転移があるかどうかの回答をいただく際に私もつきそって先生とお話させてもらいました。その時、先生はまず転移はありません、ということと、これからの治療方法については、ホルモン療法をずっと続ける方もいますが2・3年でだんだん効かなくなってくる、手術をして癌の細胞をとってしまいその後放射線治療をするという方法がある、といったお話だったものですから、やはり父としても家族としても癌細胞をとってしまったほうがいいからということで、手術をする方向での治療を選択したのです。
手術前半年間の(約1ケ月に1度の)注射の際にも、先生に「手術するんでしょ?」といったような事を言われることもあったようで、当初から手術をして癌細胞をとってしまうというつもりで今まで過ごしてきたものですから、突然手術をしてもメリットがないといわれて、少々動揺してしまっています。
先生がメリットがないと言ったのは、やはり手術ではとりきれないくらい大きいということでPSA FAILUREとなる可能性が高いということなのでしょうか?
初期ではないやや進行してしまっている父の状態からすると、やはり放射線治療を進めていく方法が通常となるのですよね?
あまり放射線治療について詳しく分からないものですから、方法・期間・副作用等の説明を、通常患者さんにいつも説明されているような事(詳しい父の状態はわからないので説明しにくいかもしれませんが)で結構ですので教えていただけませんか?もしくは、そのような事が載っている場所・他のHPでも構いませんのでどうか教えてください。
長々と申し訳ありませんでした。よろしくお願いします。
A.放射線療法に関してはここをご覧下さい。
Q.お仕事お忙しいと思いますが、すぐにお返事くださいまして、本当にありがとうございました。
これからもっと、たくさん勉強していきたいと思います。
また何かありましたら、相談にのってください。
お体に気をつけて、たくさんの患者さんそしてその家族の為にがんばってください。