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年齢の高い人は、ホルモン注射療法をするかたが多い
Q. 早速ですが、75歳の実父のことです。
昨年7月、健康診断にてPSA18⇒8月生検6ヶ所(日帰検査でした・・結果:癌はなし、直診も異常なし、アピショットの服用はじめる)⇒12月PSA27⇒ガチフロを服用⇒二週間服用してPSA22⇒現在も服用中(四週間服用後2月末に再度PSAの検査予定)。生検の直後、血圧の低下と軽い不整脈があり点滴、夜、痛みと発熱があり、翌日も朝、夕と点滴。この後血液検査の結果、肝臓の数値が異常に上がり、緊急入院。数値はすぐに下がり始め、二週間で退院。薬が原因の時に上がる数値は平常なので、薬以外が原因(心臓ではないかと)だと言われたが、未だよく分りません。9月初めに痛みと発熱があり、あさ、夕点滴に3,4日通院もしました。現役の頃から、健康診断は定期的に受けていて、血圧も心臓も異常なく常にお手本になるくらい健康でした。この後のPSA検査次第では生検をといわれていますが、このような経過をたどっているので、生検に対して非常に不安を感じます。また、あの時のようなリスクを負ってまでやる必要がありますか?
年齢の高い人は、ホルモン注射療法をするかたが多いようですが、実父のような場合、生検なしでこの治療をすることはいかがですか?正直なところ、検査で寿命を縮めているような気がして不安です。退院後、肝臓の数値もふくめ、血液検査は今もPSA以外すべて平常値内です。今後の治療をどのようにするのがよいのか、ご助言をよろしくお願い致します。
A.生検6ヶ所は危険な検査ではありません。診断をつけないでホルモン療法を始めるべきではないと思います。
Q.ありがとうございます。
次のPSA検査の結果を待ちます・・・
数値によっては、生検はやはりやった方がよいということですね?
本来、入院で検査するようですが、もし検査となったら入院でお願いして
差し支えないですよね?
Q.今回PSA24で、ほかの数値と照らし合わせてもガンの確率は50~60%以上と思われるといわれました。生検に関しては前回お話ししたように、いろいろなことがあり、主治医の先生にもそのことをよくお話して、今回生検はしないことにしました。本人もガンであろうことは承知しております。PSAが30を過ぎたら、薬、注射での治療を始めましょうと言って頂きました。その時に治療のことはもう一度説明してくださるとのことです。PSAや生検以外の方法で、たとえばCT,MRIなどでガンの診断や状況などを調べることはできますでしょうか?ご教授くださいますようお願い致します。
A.CTや骨シンチでリンパ節や骨に転移していないか、を調べることは出来ます。でも、前立腺癌かどうかは生検が必要です。
Q.このままPSA検査をしながら、様子をみようと思います。
治療が始まるようになったら、またご相談に伺うかもしれません。
ありがとうございました。
Q.CT又は、MRIの検査はやったほうがよいでしょうか?
生検なしでは、この検査はやっても意味がないのでしょうか?
A.まったく意味がないわけではないと思います。
Q.いつもありがとうございます。
PSA検査の経過をみていきながら、CTなどの検査の有無も主治医の先生と
相談していこうと思います。