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5月の「ザ・ビタミンママワイド」は木曜日「Topics」14:15~放送中!
5月24日のゲストは木村泌尿器皮膚科の木村明院長。





用意していた原稿


小児のスキンケアについて


これから、夏場にかけて、あせも・虫刺され・植物でのかぶれ・日焼けなど、皮膚の病気が増える時期です。
皮膚を清潔に保っておかないと、とびひという皮膚の細菌感染を起こします。とびひになってしまった後でも、皮膚を清潔に保つために、石鹸で体を洗うことは必要です。よくあわ立てた石鹸で手でよごれを落とします。ナイロンタオルなどでごしごし洗うのは良くありません。兄弟にうつさないよう、お風呂は最後とし、湯船には入れないで下さい。他の部分に感染するきっかけとなります。
あせも・虫刺され・かぶれを掻き壊して湿疹になったときは、ステロイド軟膏での治療が必要です。ステロイドは副作用があって使いたくない、とおっしゃるお母さんもいますが、ステロイドが副作用で怖いのは飲み薬や注射薬の話です。塗り薬では怖い副作用はありません。体用の強いステロイド軟こうを顔に塗りつづけるとニキビができたりすることはありますから、塗る場所についての医者の指示は守ってもらうのが前提ですが。
アトピー性皮膚炎のような乾燥肌では、皮膚表面の皮脂が不足していて、いろいろな抗原や微生物が侵入しやすくなっています。普通では口唇ヘルペスしか起こさない単純疱疹ウイルスが原因で水疱瘡のようになってしまうこともあります。
アトピー性皮膚炎でのスキンケアの基本は風呂上りに保湿剤を塗ってあげることですが、清潔に保つために、石鹸で体を洗うことも必要です。この場合、やはり泡立てた石鹸で手のひらでやさしく洗い、皮脂を取り除かないようにすること、石鹸が皮膚表面に残らないよう、よくすすいであげることが必要です。そして、赤くなってかゆいところには、ステロイド軟こうを塗ります。ステロイドは必要なときにしっかり使えば、合計としての使用量を減らすことができます。