泌尿器科医・木村明の日記

都筑区泌尿器科医会第4回学術講演会:TUR-P対HoLEP

TUR-Pの件数は減り、HoLEPが増えている、ハルナールのおかげで、TUR-Pが減っていたので、大きな前立腺肥大症が増え、大きなものは、HoLEPが有利。


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2011年秋)

都筑区泌尿器科医会第4回学術講演会は多数の方に参加いただき、無事終了しました。
内容はここに書いたとおり、
TUR-P対HoLEP。
どちらも熟練を要する術式であり、
どちらがよいか、ではなく、誰に執刀してもらうか、
が大事、
のようでした。
ただ、最近の全国統計では、TUR-Pの件数は減り、HoLEPが増えている、
この10年、ハルナールのおかげで、TUR-Pが減っていたので、
大きな前立腺肥大症が増え、大きなものは、HoLEPが有利なこと、
レーザー、というと、患者の受けが良くて、希望する人が増えていること、
とのことでした。
それと、昔は、モニターがなかったので、TUR-Pができる医者は少なく、専門家に患者が集中したが、
今は泌尿器科医なら誰でもやれる(モニターで指導医が見ていれば)手術になり、医者一人あたりの手術件数が減り、
TUR-Pのスペシャリストがいなくなった、という話も、納得でした。
このページの内視鏡手術の裏話に、昔のTUR-Pの伝授方法が書いてありますので、ついでにお読みください。