泌尿器科医・木村明の日記


若い頃からの通勤手段


目黒区鷹番。むかし、鷹の番をしていた人が住んでいたのでしょうか。目黒のさんまを連想させるような地名です。

目黒区医師会は鷹番にあります。学芸大学駅から10分ぐらい。

東京共済病院の部長達は目黒区医師会の忘年会に招待されます。正直出たくはありません。

仕事は5時に終わっているのに、医師会の行事は7時半頃から。時間を潰さなければなりません。

それでも参加しなければならないのは、東京共済病院は病診連携に熱心である事をアピールするためです。

目黒区には大学病院も国立病院もありますから、東京共済病院のセールスポイントは病診連携への熱意です。

学部長代理が一人で挨拶する病院とは違い、チーム東京共済は挨拶している院長の後ろに部長が整列しているのです。

でも、来賓の挨拶が終わり、ビンゴゲームが始まる頃に来られる会員の方が多かったので、このパフォーマンスがどれくらいアピールしたかは疑問ですが。

10年ぐらい前の目黒区医師会の忘年会の日。

7時に医局の部屋を出ると、腎臓内科の部長と一緒になりました。医科歯科出身の先生です。

では一緒に行きましょうか、ということに。何も相談しませんが、二人の頭にあるのは、中目黒駅から学芸大学駅へ。

そこに、外科部長が。日医大出身の先生です。さらには、慈恵医大出身の消化器部長も。

4人揃って、玄関へいくと、外科部長と消化器部長はタクシー乗り場へ。

割り勘にすれば500円ぐらいだから、それでもいいか、と思って同乗。

どちらの先生が料金を払って下さったか忘れましたが、私が小銭を差し出しても受け取ろうとはされませんでした。

外科部長と消化器部長はマイカー通勤。腎臓内科部長と私は電車通勤。

その頃は、「医者には2種類の人種がいる、国立出身と私立出身が。」、なんて思っていました。

今週月曜、19時16分発の市ヶ尾行きバスを待っていたら、ヴィレッジの玄関から出てこられた亜沙郎先生と眼が合いました。

「送りましょうか?同じ方向ですから。」とおっしゃってくださいましたが、「いえ健康のため、歩いて帰ります。」と辞退しました。

通勤は電車(バス)という習慣がついていますので、お気になさらないでください。

とはいえ、7月からは毎日、バスでの帰宅です。6月までは、水金は事務長と車で帰っていました。

院長専用車がほしいなあ、と思うこともあります。

今日のブログは、つづき秋の会などで、来賓のなが~い挨拶を聞かされる開業医としてのぼやきを元に、かなり脚色しています。

もし目黒区医師会員の方の眼に触れましたら、ごめんなさい。開業医が金曜日7時半の会に最初から出席するのは、大変ですよね。

それと、私立出身の伊吹先生と家族ぐるみでつき合わせていただいたのが、その後の私の価値観を大きく変えていることも、ここに補足しておきます。