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PSA failure勉強会


昨日は、東大安田講堂で開かれた七山セミナーに参加。昨日のテーマは、前立腺がんで前立腺全摘したのにPSAが再上昇し始めたときの戦略について。

PSAは精液の蛋白。前立腺がなくなれば0になります。前立腺全摘したのに0にならなかったらそれは前立腺(がん細胞とは限らない)を取り残したという事。

PSA0.2以上になったらPSA failureというのが、最近の論文の主流のようです。私のサイトのQ&Aのページには「PSA0.4以上になったらPSA failure」と書いてあります。まだ結論が出ていないので、書き直しはもう少し先送りです。

PSA0.2とか0.4ぐらいのレベルでは、取り残した前立腺細胞はCTでもMRIでもPETでも写すことができません。

これに対して、膀胱と尿道をつないだところにあるはずだ、とそこを狙って放射線を当てるか、どこにあっても効く内分泌療法を始めるか、何もしないでPSAだけ測り続けるか。

これについての発表が4施設から。私が参加できたのは5時からなので、2施設の発表しか聞けませんでした。

PSA failureについての講演は学会でもよくありますが、大体は海外の成績の紹介。「海外の論文の紹介はしなくていい。英語の論文なら自分で読める。お前の施設の成績見せてみろ!」というのが、いつも私が感じる感想。

昨日の2人の先生は、自分のところのデータを示してくださいました。膀胱と尿道をつないだところに放射線を当てた成績はお二人とも同じ程度。結論は、最初の先生がこれだけ効果があるのならやるべき、という結論。二人目の先生はこれぐらしか効かないのだったら、あわてて放射線を当てなくても、という結論。

主張は違っていても、成績に差がないのはうれしい事実。意味がないと主張したい先生は悪い成績を出したいでしょうし、意味があると主張したい先生は良い成績を出したいでしょう。そのお二人が一致したという事は、このデータはエビデンスとして使えるということです。

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