泌尿器科医・木村明の日記

泌尿器科東部総会@パシフィコ横浜


台風が近づく中、参加者多数で盛大に催されました。

昨日と今日開かれている東部総会。祝日の昨日だけ参加しました。

朝9時から10時まで、PET検査の泌尿器科における役割についてのシンポジウム。

PETがあまり泌尿器癌を得意としていないのはFDGが尿中に大量に排泄されるため、 癌に取り込まれたFDGが見えにくくなるそうです。

転移を探すのには有効だそうです。尿に隠されないので。

腎がんでの治療効果判定では、大きさではなく、活動性がわかるので有効とのことでした。 腎がんは分子標的薬で癌細胞の活動を止めてもすぐには縮まないのだそうです。

FDGはグルコースにF18(陽電子放出核種であるフッ素18)を付けたものですが、アミノ酸に核種を付けたものは尿中に出ないので、前立腺癌に有効な可能性がある、との話も。

アミノ酸が尿中に出ないのはわかるけど、なんでグルコースが尿中に出てしまうんだろう。 思い切って質問。FDGは尿細管で再吸収されないのだそうです。

初歩的な質問失礼しました。 討論時間が余っていて、他に誰も手を挙げていなかったので、許して下さい。

CRPCの話、会長講演、ランチョンでもCRPC、オフィスウロロジー、局所進行前立腺癌の話の最初を聴講。 これらについては後日の日記で。

午後3時20分で会場を後にしました。 本当なら6時半からの懇親会にも出たかったのですが、8時半まで懇親していたら、暴風になるかもしれないので。

2014年10月14日