腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。
水曜日は医師会でLDLコレステロールの勉強会。 休診日の前の日はテーマに関係なく講演会(と懇親会)に出ることにしているのです。
LDLが161の私は60歳以上で高血圧と言う危険因子が一つあるので、120以下にすべきのようです。
娘が処方したスタチンを飲んでいる私。 HDLコレステロールは正常(メタボの診断基準はHDLが低いこと)なので、LDLコレステロールは高くても治療は不要と思っていた私ですが、娘がEBMを持ち出すので仕方なく。
それで私のLDLは120以下になっているでしょうか?
驚いたことに、アメリカでは、スタチンを飲み始めればそれでいい、 その後のLDLコレステロール値は見なくていい、という考えがあるのだそうです。
Fire and forgetと言うのだそうです。(対義語はTreat to targetだったかな?)
fireとは点火。ミサイルに点火したら、あとはミサイルが勝手に目標に向かって飛んで行ってくれるから、行方は追わなくてよい。
スタチンを飲み始めれば、寿命を延ばしてくれる。 LDLコレステロールがいくらまで下がったか追う必要はない、という考えだそうです。
スタチンが寿命を延ばすというエビデンスはあるけど、 スタチンでLDLコレステロールがどこまで下がったら寿命が延びるかのエビデンスがないからだそうです。
投与後の検査値と寿命に関するエビデンスがないから投与後の検査はやらないとは!
これがEBMの正体か、と勉強になりました。
写真は内容と無関係です。私が講師を思い出すためのヒント。聖たちの後輩。
2015年2月20日