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泌尿器科医・木村明の日記(2015年6月9日)

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。


ザルティア長期処方解禁

当院は用法用量を厳守します。

Tadalafil東京フォーラム2015でもらった資料にザルティアの用法・用量がわかりやすく書かれていました。

ザルティアは5月から長期処方解禁になり、2週間ごとの通院は不要となりました。

当院は今後もガイドラインに従って診断された前立腺肥大症の方に、排尿障害の改善目的でザルティアを処方します。

厳格な基準で処方していないと、いずれ保険者側からの逆襲があります。

必ず1日5mgの内服をお願いします。1か月分処方した方は、1ヵ月後の来院をお願いします。

EDでタダラフィルをご希望の方には私費でシアリスを処方します。

抗炎症作用を期待してザルティアを処方することもしません。

ザルティアは夜間頻尿も改善する良い薬です。

αブロッカーと抗コリン剤を併用するより医療費の節約になりますし、便秘や口渇の副作用がありません。

シアリス代わりにザルティアを処方していればいずれ必ず査定されます。

査定されて痛い目に会った医者は、ザルティアを前立腺肥大症にも処方しなくなるのです。


ザルティア関連日記。

2014年4月7日
近日発売のザルティアについて
2014年4月14日
いよいよザルティア
2014年6月4日
ザルティアは14日ごとの通院が必要
2014年6月10日
ニトロ製剤とザルティア
2014年6月27日
血流で過活動膀胱にも効く
2014年7月14日
Tadalafilで男性ホルモンが増える
2014年8月1日
尿流率や残尿量は改善しない。
2014年8月7日
膀胱血流を改善し蓄尿症状も改善
2014年11月12日
大岡越前とレセプト審査
2014年11月29日
パンフの参考文献
2015年5月29日
50歳以上にしか処方できない
2015年6月25日
ディオバンとノルバスクの肥大症には
2015年7月17日
PDE5阻害剤が老化を防いでくれる
2015年12月4日
前立腺肥大症に占める処方割合は15%
2015年12月15日
アボルブからザルティアへの切り替え
2017年11月27日
日本新薬と木村明
2017年12月8日
Webシンポは物足りない
2018年3月22日
ザルティアとα1ブロッカーの併用
2018年6月2日
蓄尿症状より排尿症状に効く