泌尿器科医・木村明の日記

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。

トビエースインターネットシンポジウムで質問


トビエースは認知機能に影響が少ないそうだが、アリセプト(コリンエステラーゼ阻害剤)投与中の人に投与して良いのか。

画像は別のサーバーへ預けました

22日(月)は北部病院消化器センターとの連携勉強会がありました。

『消化器疾患と遺伝子異常』というとっつきにくいテーマですが、参加して、
内科の先生たちに来週水曜の泌尿器科医会の講演会の宣伝をしようとも思っていました。

でも、トビエースの担当者にトビエースインターネットシンポジウムを見ると約束していたので、そちらにしました。

この選択は正解でした。

1年前の高輪プリンスの全国レベルのトビエース講演会では勇気がなくて、できなかった質問。

壇上にはOABレジェンド勢ぞろい。フロアには泌尿器科医500人。

「トビエースは認知機能に影響ないとは言え、アリセプト(コリンエステラーゼ阻害剤)投与中の人には投与できないですよね。」

と質問したら、失笑を誘うかも知れないと心配だったので。

なのでネットでこっそり質問。

8ヶ月前のトビエースインターネットシンポジウムで質問しましたが不採用でした。

そして、今週月曜に同じ質問。

今回は採用されました。

他の方法で解決できるのなら避けたほうが良いかもしれない。

しかし膀胱の過活動を抑えることが有益と考える場合には投与もあり得るという感じの答弁でした。

講師はこの時の講演で真似をさせていただいた先生。

難治性の過活動膀胱に対しては膀胱内圧測定を積極的に行っておられる先生。

膀胱の不随意収縮の有無を見て、厳密に適応症を限って抗コリン剤を処方されているのだ、と感じました。

残尿測定しかしないで処方する私とは違います。

2016年2月24日

仙骨神経刺激療法の質問


仙骨神経刺激と言うのは、交感神経を刺激しているのか?副交感神経を刺激しているのか?どういう機序で尿失禁に効くのか。

1月27日(月)は19時からのWeb講演会を視聴。

講師は我が医局出身の教授

テーマは新・女性下部尿路症状 診療ガイドライン改訂のポイント。

帰宅したのが19時15分だったので、ちょっと遅れて視聴開始。

テレビにはWOWOWのオーストラリアンオープン(ナダル対キリオス)が映っていたので、

FORTA分類とか、Eightスタディーなど、知っている話はスルー。

19時45分で講演終了して、質問タイムへ。

ダメもとで質問書き込み。

「仙骨神経刺激と言うのは、交感神経を刺激しているのか?副交感神経を刺激しているのか?

どういう機序で尿失禁に効くのか教えてください。」

質問タイムになってからの質問は時間切れで、採用されないことが多いし、

まして、トビエースの販促に貢献する内容でもなく、採用されない覚悟でした。

でも、採用してもらえ、感謝!

2020年1月28日