腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。
娘の名前と肺高血圧症でググったら、娘が所属する教室のニュースが出てきました。
平成27年9月18日に横浜で開催された第63回日本心臓病学会学術集会において同君(87回 循環器内科)はYoung Investigator’s Award (YIA)優秀賞を受賞した。
今回同君は日本人における特発性肺動脈性肺高血圧症患者を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、肺高血圧症の発症に関与する新規疾患関連遺伝子としてホスホジエステラーゼ1A(PDE1A)を同定した。本研究の成果は今後の新たな創薬につながるものであり、その臨床的・社会的意義は非常に大きいものと期待される。
遺伝子の名前がホスホジエステラーゼ1A(PDE1A)というのにびっくり。
遺伝子の名前というのはローマ字と番号で出来た暗号みたいなものだと思っていたので。
まあPDE1Aというのもホスホジエステラーゼを聞き慣れていない人には暗号みたいなものですが。
タダラフィルはホスホジエステラーゼ5阻害剤で、
前立腺平滑筋内のホスホジエステラーゼ5を阻害して、cGMPが分解されないようにします。
前立腺平滑筋内でcGMPを分解するのがホスホジエステラーゼ5なのです。
ホスホジエステラーゼ1Aはどこにいて何をしている酵素なんでしょうか?
やっぱりcGMPかcAMPを分解する酵素なんでしょうか?
そいつが不出来だから、肺血管に異常が起きて、肺高血圧症になるのでしょうか?
今日の都筑区泌尿器科医会講演会での父娘共演はタダラフィル繋がり、というより、
ホスホジエステラーゼ繋がり、ということで、よろしくお願いします。
肺高血圧症とアドシルカ(タダラフィル)の話だけでなく、
ゲノムワイド関連解析の話も聞いてやってください。
今日の講演では、ザルティア(タダラフィル)をPDE5阻害剤とは呼ばず、ホスホジエステラーゼ5阻害剤で通します。
少しかむかもしれませんがよろしく。
2016年3月2日