腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。
6月15日は青葉区医師会で開かれた循環器研修会に参加。
情報提供では、DPP-4阻害剤のサキサグリプチンのアルブミン尿に対する作用の説明。
続く特別講演は、糖尿病内科教授(区内)による「イベント抑制に配慮した2型糖尿病治療」。
DPP-4阻害剤にはイベント抑制のエビデンスがないこと、
メトホルミンにはエビデンスがあること、
メトホルミンを処方する上での注意事項、
などをお話になりました。
メトホルミンは、ビグアナイド系の薬。
プログラムの構成から、DPP-4阻害剤の話がメインかと思っていたので意外でした。
懇親会で隣に座った先生は1992年卒。
その先生が医者になったころはビグアナイド系は使ってはいけない薬と教えられ、SU製剤が主流だったそうです。
一昨日感じた違和感を泌尿器分野に例えるなら、
膀胱炎に対するキノロン系薬剤勉強会で、ウロサイダル(サルファー剤)はいい薬です、
と言っていたような感じでしょうか。
大変感銘を受けました。
最後の例えは、
膀胱炎の治療薬がウロサイダル(サルファー剤)からウイントマイロン(初代キノロン系)に切り替わる時代、
を知っている年寄りの泌尿器科医にしか通じないですね。