腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。
医者人生50年、つまり75歳まで現役医者を目指している私。
私の父は70歳ごろパーキンソン病を発症。
なので、パーキンソン病は医者人生50年を阻むリスクファクターなのです。
先週水曜日のプライマリケア医会はパーキンソン病がテーマでした。
講義してくださったのは藤が丘の准教授。
こういう症状の患者さんにはこの薬を処方しましょう、という内容ではなく、パーキンソン病の自然史が分かるお話でした。
予兆は、臭いが分からなくなるのと、REM睡眠の時、寝言・体動。
これは大丈夫。
風邪をひいても高熱は出ない。
インターフェロンのなんちゃらが多いから。
一方、もう一つのインターフェロンなんとかかんとかは少ないから、花粉症にはならない。
これは私に当てはまる。
ただし、早期に診断がついても頭の中で作られるドパミンというホルモンが減っていくのを止める治療法はまだない、
とのことでした。
ドパミンを外から補給する治療になりますが、その薬の効果が切れると体が固まる。
薬を飲んで血中濃度が上がると、体が激しく動く。
ちょうど良い血中濃度をどの時間に持っていくかで、介護者の負担が減る、
という話が、非常に現実的で、
パーキンソン病の患者の治療がどこを目指しているのか、イメージがわく、非常に有意義な講義でした。
続編を予定しているそうなので、また聴きに行きたいと思います。
泌尿器科の病診連携の会とぶつからなければ良いのですが。
2017年9月10日