泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

アメナリーフ講演会


眠気が吹っ飛んだのは、日本で開発された抗ヘルペス薬:ソリブジンが抗がん剤との併用で死亡事故を起こして発売中止になった話。

ベピオ

水曜夜は神奈川県皮膚科医会特別講演会。

ニューグランドでアメナリーフの勉強をしてきました。

帯状疱疹の新薬です。

一般名はアメナメビル。

飴舐めビルと覚える。

こっちの方がすぐ覚えられました。

ビルはバラシクロビル、ファムビルと同じ接尾語。

帯状疱疹の適応だけですので、性器ヘルペスには処方できない薬です。

抗ウイルス薬が分子レベルでどう作用するのか知らないで、バルトレックスやファムビルを処方している私には大変勉強になりました。

眠気が吹っ飛んだのは、日本で開発された抗ヘルペス薬:ソリブジンが抗がん剤との併用で死亡事故を起こして発売中止になった話。

ガンを告知せず、患者にも抗がん剤を飲ませていることを秘密にしていた時代だったとのこと。

私が勤務医で院外処方箋に切り替えるかの議論の頃、

患者に処方箋を渡したら、抗がん剤を飲ませているのがバレるぞ、

なんて話を熱心にしていたのを思い出しました。

お薬手帳や電子カルテの時代に売り出されていれば、ヘルペスの特効薬として定着した可能性もあったようです。

患者が死亡したのは、抗がん剤の血中濃度が上がりすぎたせいで、ソリブジンの薬の直接作用ではないのです。

2017年9月25日

ヘルペス講演会


ファムビルの新しい投与方法、PIT(Patient Initiated Therapy)の紹介。

2019年4月11日木曜夜は神奈川県皮膚科医会特別講演会。

ニューグランドで帯状疱疹・単純疱疹の勉強をしてきました。

最初の演者はウイルス学の名誉教授で、ヘルペス治療薬だけでなく、インフルエンザ治療薬にも関係した先生。

インフルエンザウイルスはヘルペスウイルスに比べ、

複製速度が数段速く、しかも複製ミスの率も数倍高いので、

変異株ができやすいのだという話が印象に残りました。

後半の演者は、まりこの皮膚科院長。

ファムビルの新しい投与方法、PIT(Patient Initiated Therapy)の紹介がありました。

2019年4月11日木曜夜は二俣川でPSA検診の講演会もありました。

その話も聞きたかったけど、そっちは懇親会なしなので、ニューグランドの誘惑に負けました。

2019年4月12日


(↓EDのページに飛びます↓)
EDの名医