泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

ザルティアWebシンポジウム


Webシンポジウムはリアル講演会とメーカーが配布するパンフの中間みたいな存在ですね。リアル講演会では他の聴衆が熱心に聞いているか、白けて聞いているか雰囲気がわかります。

木村明とザルティア

12月4日と5日は2日間に渡ってザルティアWebシンポジウム。

4日は8時から北部病院連携勉強会があったので、7時から30分、一人目の講師のお話だけ聴講。

メタボリック症候群と前立腺肥大症の発生頻度には相関があること、

高脂肪食による動脈硬化を予防する効果がザルティアにあることなど、

ザルティアを前立腺肥大症の患者さんに投与すると排尿症状改善という直接作用以外にも色々良いことをしてくれる、というのを勉強。

メタボリック症候群だとIPSSも上昇するとのことで、相関があるのは夜間頻尿の項目だったとのこと。

それってどうなんでしょう。

糖尿病や心不全では夜間多尿になりますから、前立腺は無関係の話かも。

1.5時間のシンポジウムを最後まで聴けば、質疑応答を聞けたかもしれません。

Webシンポジウムはリアル講演会とメーカーが配布するパンフの中間みたいな存在ですね。

リアル講演会では他の聴衆が熱心に聞いているか、白けて聞いているか雰囲気がわかりますし、

懇親会で、講師もしくはこの分野を研究している知人に、実際どうよ、って聞くことができますから。

2017年12月8日


ザルティア関連日記。

2014年4月7日

近日発売のザルティアについて
2014年4月14日

いよいよザルティア
2014年6月4日

ザルティアは14日ごとの通院が必要
2014年6月10日

ニトロ製剤とザルティア
2014年6月27日

血流で過活動膀胱にも効く
2014年7月14日

Tadalafilで男性ホルモンが増える
2014年8月1日

尿流率や残尿量は改善しない。
2014年8月7日

膀胱血流を改善し蓄尿症状も改善
2014年11月12日

大岡越前とレセプト審査
2014年11月29日

パンフの参考文献
2015年5月29日

50歳以上にしか処方できない
2015年6月9日

ザルティア長期処方解禁
2015年6月25日

ディオバンとノルバスクの肥大症には
2015年7月17日

PDE5阻害剤が老化を防いでくれる
2015年12月4日

前立腺肥大症に占める処方割合は15%
2015年12月15日

アボルブからザルティアへの切り替え
2017年11月27日

日本新薬と木村明
2017年12月8日

Webシンポは物足りない
2018年3月22日

ザルティアとα1ブロッカーの併用
2018年6月2日

蓄尿症状より排尿症状に効く

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